槍ヶ岳(3180m) 2002年8月1日〜4日
一日目  大正池〜徳沢   (総行程3時間55分)  下界は猛暑・・・上高地は涼しい


大正池と焼岳
大正池ホテル前
河童橋
明神池
徳沢園
13:30
15:10:00〜25
16:15:00〜25
17:30
 一年ぶりの「あかんだな駐車場」で全員集合した。今年は大阪、浜松から新メンバーが加わり8人のパー
ティーとなった。「岳人」「山と渓谷」「・・百名山」さらにはWBT等々で、仕事でも学校でもしなかっ
たような予習をバッチリ怠り無く鼻息も荒い。1年間の禁断が解けたようで、まるでパドック内の競走馬の
如く入れ込んでいる。
 上高地大正池ホテル前で逸る気持ちを抑えながら、バスから降り立ったパーティーを、真っ先に迎えてく
れたのは静寂の大正池に勇姿を映す、北アルプス唯一の活火山焼岳であった。天気は最高、気分はルンルン
今年の山行きの第一歩は実にすばらしく、この時点で二日目の意外な展開を予感した者は一人もいなかった
と思う。
 南アルプスならぬ「北アルプスの天然水」が何万本分
も川となって一気に流れる、正に源流と言って憚らない
梓川を左手に見ながら、マイナスイオン、緑色の空気の
中を第一目標河童橋を目指し出発した。田代池、田代橋
を経由し、霞沢岳を望む梓川右岸へまわり、ウエストン
レリーフを確認しつつ1時間40分程で河童橋へ到着し
た。
 そこはトレッキングシューズ、重登山靴、スニーカー、
更にはミュールも有りと何でも有りのいわゆる上高地銀
座で、いつものようにゴッタ返している。残念ながら吊
り尾根はガスのため確認できないが、急峻な稜線を見せ
ている明神、奥穂高・前穂高に抱かれた残雪の岳沢が訪
れた者全てを魅了している。亀洞リーダに「予定より相
当遅れている、早く出発しなければ」と急かされながら
も、纐纈隊員を筆頭にコーヒータイムとしてしまった。
いつもながら五千尺でのコーヒーはまた格別に美味い。
中山隊員などは1個200円也の青リンゴを早速調達し
ご満悦、確かにあの甘酢っぱさは元気が出る。

亀洞隊長が穂高を指差しウンチクを・・・・・

ウエストンレリーフで中山、川島、松下各隊員

 河童橋に心を残しつつ出発。右岸の木道では野生の猿君と会話(?)を楽しみつつ明神池へ到着したが、
穂高神社で登山の無事を祈り、嘉門次小屋をひやかしただけで先を急いだ。明神館を経由しひたすら歩く
事1時間、予定より1時間遅れで1日目の宿、徳沢園へ無事到着した。周りは色とりどりのテントがいっ
ぱいで山小屋と言うよりも山のホテルのような徳沢園の雰囲気をさらに醸し出している。井上靖の小説「
氷壁」を事前学習してきた中山隊員は殊のほか感慨深げだ。


氷壁の宿「徳澤園」到着

徳澤のテント場

河童橋と岳沢

 徳沢園での楽しみは風呂と夕食である。汗を流し
た後のビールは最高、乾いた土に水を撒くが如く5、
6本はあっという間に空、追加のビールと纐纈隊員
持参の焼酎、つまみは宿自慢のフレンチ。・・・・
・至極の時が過ぎふと周りを見ると他の客はほとん
ど居なくなってしまった。
 個室二部屋に分かれ寝ることになったが、人が寝
付こうとする頃目を覚まし窓をガラガラ開けたり閉
めたり、「弁当はどこだ」とか、いびき、歯ぎしり、
いやはや何処にでも賑やかな人はいるものである。
お待ちかね、ビールで乾杯!  徳澤園の夕食は美味しい!  ビールはもちろん                                                         

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