南アルプスならぬ「北アルプスの天然水」が何万本分
も川となって一気に流れる、正に源流と言って憚らない
梓川を左手に見ながら、マイナスイオン、緑色の空気の
中を第一目標河童橋を目指し出発した。田代池、田代橋
を経由し、霞沢岳を望む梓川右岸へまわり、ウエストン
レリーフを確認しつつ1時間40分程で河童橋へ到着し
た。
そこはトレッキングシューズ、重登山靴、スニーカー、
更にはミュールも有りと何でも有りのいわゆる上高地銀
座で、いつものようにゴッタ返している。残念ながら吊
り尾根はガスのため確認できないが、急峻な稜線を見せ
ている明神、奥穂高・前穂高に抱かれた残雪の岳沢が訪
れた者全てを魅了している。亀洞リーダに「予定より相
当遅れている、早く出発しなければ」と急かされながら
も、纐纈隊員を筆頭にコーヒータイムとしてしまった。
いつもながら五千尺でのコーヒーはまた格別に美味い。
中山隊員などは1個200円也の青リンゴを早速調達し
ご満悦、確かにあの甘酢っぱさは元気が出る。 |

亀洞隊長が穂高を指差しウンチクを・・・・・ |

ウエストンレリーフで中山、川島、松下各隊員 |
河童橋に心を残しつつ出発。右岸の木道では野生の猿君と会話(?)を楽しみつつ明神池へ到着したが、
穂高神社で登山の無事を祈り、嘉門次小屋をひやかしただけで先を急いだ。明神館を経由しひたすら歩く
事1時間、予定より1時間遅れで1日目の宿、徳沢園へ無事到着した。周りは色とりどりのテントがいっ
ぱいで山小屋と言うよりも山のホテルのような徳沢園の雰囲気をさらに醸し出している。井上靖の小説「
氷壁」を事前学習してきた中山隊員は殊のほか感慨深げだ。

氷壁の宿「徳澤園」到着 |
徳澤のテント場 |
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